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軽くて丈夫な畳の縁のトートバッグ「HERItage(ヘリテージ)」

HERItage(ヘリテージ)は、畳の角を補強するために使用される畳縁(たたみべり)を持ち手にしたバッグです。

畳の縁は本来、畳を補強される目的で作られているため、その織は非常に丈夫につくられています。また、1000種類以上もあると言われている織り模様は、繊細で美しく、織物としても魅力的です。

一方で、フローリング家庭の増加に伴い、畳縁の出番は減少傾向があります。

そこで、現代の生活スタイルに合わせて畳縁を楽しめるアイテムとして、トートバッグをつくりました。

また、「畳の縁でバッグを作りたい」と思った理由として、その文化的な背景にも理由があります。

畳縁は古来、2つの役割を担っていました。

1:他人との境界・結界としての役割
2:自分の身分・身の上を伝える役割

畳の縁を踏んではいけない、とよく言われていますが、これは他人との境界・結界に当たるからです。また、当時は、畳縁の色や柄の違いで身分や身の上を表していたと言われています。

そのように、これまで「自分を伝え、自分を守る役割」をしてきた畳縁は、
現代の私たちにとっても「自分らしさを表し、自分らしさを守る存在」として、
毎日の隙間にちょっとの勇気を与えてくれるのではないか、と感じています。

お守りのように、玄関から一歩踏み出すその瞬間に、バッグを手に持つのではなく、バッグが自分らしさを連れ出してくれるような、そんな一日を願いながら、畳縁を現代の私たちに向けてバッグとして命を吹き込みました。